うさぎの幸之介

usa-kounosuke2008-08-02

7月17日に、7年間一緒に暮らしてきたうさぎの幸之介が、お月様へ帰りました。
ことの始まりは、歯の不正咬合の手術のために、行きつけのダクタリ動物病院に連れていったことからです。

あの日朝から、すりおろしたニンジンでさえも食べなくなってしまったので、ものすごく心配になり、晩に病院に連れて行くことにしました。

仕事を終えると急いで会社から戻り、車に乗って病院へ。


そしてこの日手術をしてくれることになった獣医の顔を見て、一気に不安が押し寄せました。

この獣医が、ものすごくやな感じの人で、前に一度爪きりをお願いしたときも、無理矢理押さえつけようとするし、臆病者のうさぎさんに対して「コラ!」とか、挙句の果てになかなかじっとしない幸之介に対して「チッ」と舌打ちする始末。
それ以来、この先生にあたるのが嫌で、毎回「女の先生でお願いします。」と言っていました。

その先生が幸之介にとっての初めての手術を施すのです。
でも今さら他の先生にしてください!とも言えないし、早く何とかしてあげたいという思いで、その先生に預けることにしました。

「ちょっと麻酔かけて診てきま〜す。」

この言葉を軽い感じで言われたのも嫌な気持ちになりました。
体の小さいうさぎにとって、麻酔をかけるのは危険と隣り合わせなのです。

それから10分ほど待たされました。(自分的には30分くらい待った気がしました)


奥から先生がやっと出てきて言った言葉が、
「やっぱり伸びてましたよ〜チョキチョキ切れました。」


「!!??」私はまさか手術までしてしまっているとは思ってなかったのです。もし切ることになったら、「伸びてますので切りますね。」って言いにきてくれるのかと思っていたので…。もしくは事前に「もし伸びていたら、そのまま切りますね。」と言われていたら別ですが…。

そして麻酔がまだ取れていないのか、死んだようにダラ〜ンとしてしまっている幸之介を見て、不安でいっぱいの私。

それなのにその先生は、幸之介を無理矢理起こそうと体を動かしまくります。
挙句、抱き上げる始末です。
そして近くにいた犬を触ったその手で、幸之介を触るという、考えられない行為の連続。

そのうち前半身は動かせるようになったものの、下半身がダラリとなったままの幸之介を見て、(その時の様子を思い出すと、涙が止まりません。。。)あまりに心配になり、「あの…大丈夫なんでしょうか…」と先生に聞くと、「あぁ、大丈夫ですよ。そのうち元気になりますよ。」と言われ、その言葉を信じて幸之介を家へ連れて帰りました。


なんと、その時幸之介は、骨折していたのです。


結局その後夜中になっても下半身がダラリとしたままだったので、夜間の救急病院に連れていくと、うさぎにとって致命的な『背骨骨折』と診断されました。

そして翌朝一睡もしないまま、朝1番にダクタリ病院へ。
そのまま幸之介は入院して、入院の1週間後、病院で息をひきとったのです。


息をひきとったその日は、幸之介の今後の介護生活のために必要なものを買いに行くつもりでした。

その前に幸之介は、亡くなってしまいました。


いっぱい泣きました。
自分のこともいっぱい責めました。
手術をした先生を恨みました。
悔しさでいっぱいでした。
寂しくて悲しくて胸が痛くなりました。
色んな感情でぐちゃぐちゃになりました。


でも今は、幸之介への感謝の気持ちが芽生えてきました。
今まで私が寂しい時、辛い時、悲しい時、幸之介の存在で何回救われてきたことか。
楽しい時、嬉しい時、色んな瞬間に幸之介は一緒にいてくれました。
うさぎは飼い主の性格にそっくりに育つといいます。
幸之介はよく食べ、よく寝、好きなものばかり食べて、初めて見るものにはあまり興味を示さず、すごく寂しがりやで、ナデナデされるのが大好きで…ほんとに私にそっくりでした。
7年間、色んなことがあった私を、ずっと見守ってくれていました。

今はまだ、悲しいし、幸之介のことを想うと涙が出てきます。
でもいつか「ありがとう」という気持ちでいっぱいになったら、幸之介は安心して天国へいけると思うので、出来るだけ前向きに、幸之介の死と向き合っていくつもりです。


ダクタリ病院の院長、副院長、先生たち、スタッフの人たち、みなさん一生懸命幸之介のことをケアしてくれていました。
悲しい結果になってしまったけれど、とても感謝しています。
ただ、主治医の先生のことは、やっぱり許せないというのが正直な意見です。
「あの時、他の先生だったら…」と思わずにはいられません。
でもそんなことをいっても幸之介が戻ってくるわけもないので…。
今後、うさぎに対して丁寧に診てくれるようになればいいです。。。


ボロボロの私を助けてくれた、彼氏にもとても感謝してます。
彼がいたから立ち直ることが出来ました。
幸之介も、彼のことが大好きでした。
私よりも好きなんじゃないか…と思ったこともあるぐらいでした。
ほんとに彼がいてくれて、私と幸之介は幸せです。


そして、話を聞いてくれたり、一緒になって幸之介のことを心配してくれた家族、親友、会社の同僚の人たち、みんなに感謝しています。


だから、いつまでもくよくよしないで、笑顔でがんばろうと思います。
幸之介、見守っていてね。